【100点の土地はない!?】土地購入で気を付けたいポイント
こんにちは!住プラン不動産の森下です
土地を探すときに皆さんはどんなところを重視して探しますか?
予算は5000万円ぐらいで駅から10分圏内がいいわ!
車2台分と庭もほしいから60坪ぐらいは必要だな!
公園が近くにあって静かな住環境のエリアがいいな~
などなど皆さんいろいろな要望があるかと思います。
土地に関してはどこのエリアでもいい、どんな大きさでもいいといったように妥協する方は少なく、これから長く住まうことを考えると要望通りの土地を見つけたいですよね。
でもここで断言します。
そんなすべての要望が詰まった100点満点の土地は見つからないです!
出会ったことがないです!!
今回はそんな100点の土地がないと断言する中で、じゃあどのようにして選定していけばいいのか、よくある土地探しの失敗と併せて書きたいと思います。
東京で大手ハウスメーカー営業を10年経験した私の観点から東京の土地購入時のアドバイスをさせていただきますので参考にしてください。
100点の土地は見つからない!
まず要望通りの100点の土地というのはどんな土地でしょうか。
例えば、
予算は5000万円ぐらいで土地の大きさは最低でも40坪ぐらい必要。
エリアは○○駅と△△駅で徒歩15分圏内がベスト。
日当たりが良くて、南向きで、住環境が良くて、道路が広くて、あっ、でも川に近いのはNGよ!
あとスーパーとコンビニとドラッグストアが近くにあってほしいわ。
といったような要望があったとします。
まず、こういった要望の好条件の土地というのは他にも探している方がいるため、そもそもその方に情報が入ること自体が難しいんですよね。
この方にとってはこれらすべてを満たさないと100点にはならず、予算と大きさは満たしているが駅から20分かかってしまう、駅距離と大きさは満たしているが予算が6000万円になってしまう、といったようにどこか妥協すれば要望に近い土地はあったとしても、そもそも100点以外は検討外なので100点に近い土地すらも逃してしまっていることが多いんです。
そもそも好条件の土地って買えない条件であることが多く、それをずっと探していて他に近い条件の土地が出ても機会を逃してしまうことってよくあるんですよ。
100点の土地を探し続けて数年が経過してしまい、なかなか見つからないまま家を建てる意欲を失ってしまうケースも本当によくあるんです。
100点の土地は存在しないので、どこかで妥協ポイントを決めておく必要があります。
70点の土地を探そう!
100点の土地はないんでしょ!?
じゃあどうやって土地を探していけばいいの?
こう思われている方も多いんじゃないでしょうか。
私がハウスメーカーで営業をやっていた時に、まず土地探しにおいて要望の優先順位を付けて70点ぐらいの土地を探しましょうと話をしていました。
まず、土地探しで10個要望を書いてください。(なくても無理やり絞り出してください)
そしてその中で、4つは絶対に譲れない優先度の高い項目を決めて下さい。
次にその他7つの項目のうち検討している土地に3つ以上あてはまれば、その土地はお客さんにとって買ってもいい土地です!
10個の要望のうち7個(4つは絶対必要)以上あてはまれば買い時の土地ですと、優先順位をつけることがいい土地探しに繋がると話しています。
例えば
- 土地の大きさは40坪ぐらい
- 駅からの距離は徒歩15分
- 駐車スペースは1台必要
- 4LDKの建物が入る土地
- 費用は5000万円以内
- ○○小学校の学区内
- 勤務先まで1時間以内
- ハザードマップにかかっていない
- 交通量が少ない
- 日当たりがいい
といったような10個の要望を絞り出したとします。
その中で、②、④、⑤、⑨が必須要望でこの4つは絶対に譲れない土地探しの軸になる要望です。
検討している土地がその他の6つのうち3つ以上入っていればその土地はその方にとって買い時の土地ということです。
要は100点の土地はそもそも存在しないということを認識した上で土地探しをしていけば、多少要望が入っていなくとも満足できる土地に出会える確率は高くなります!
土地探し失敗事例① いい土地に出会えない無限ループ
もし100点満点の土地に出会えたらその方は本当にラッキーな方です。
周りに土地、建物、マンション、或いは賃貸をずっと探し続けている人っていませんか?その方はだいたいこんな状況に陥っています。
ん~ Aの土地は予算内で大きさも良くて駅からも近かったんだけど、ちょっと道路が狭いかな。
Bも良かったんだけどコンビニが少し遠いしな~
他にもっといい土地が出るかもしれないし今回は見送ろう。
10日後、やっぱりAの土地が気になって問い合わせしてみたが、既に他のお客さんから買い付けが入ってしまいこの方は買えませんでした。
今回は残念だったが、気を取り直して土地を探し出しました。
が、前のAの土地が自分の中で基準になってしまい、「Aよりもっといい土地が出るはずだ」と信じて土地探しを始めて早2年が経とうとしていました…
これ本当に土地探しであるあるなんですよ。
「もっといい土地があるはず!」こう思ってしまうと何年も土地が見つからない無限ループに陥ってしまうんです。
高価な買い物で失敗したくない気持ちは分かるんですが、何度も言いますが100点の土地はないんです!
土地探し失敗事例② 買わない理由を探しがち
また、なかなか土地が見つからない、或いは決められない方はその土地を買わない理由を探しがちなんです。
- これからずっと住むと考えるとすぐには決められない!
- 妻はもっと駅に近い方がいいって言うしな~
- 良さそうな土地だけど他に比べて高くないか!?
といったような感じです。
大きな買い物なのでなかなか決断できない理由もすごく分かるんですが、土地を探しているのになぜか買わない理由を探しがちになってしまって結局時間だけが経過してしまうんです。
失敗したくないのでネガティブな要素を探してしまいますよね。
でもそうしてしまうと時間だけが経過してしまうんです…
私が常にお話していることがあるんですが、お客さんの直感でいいなと思ったフィーリングは大切にしてくださいと言っています。
例えば、レストランに入った時になんとなく店の雰囲気などが良いなと感じたら、多少味が劣っていてもあのお店良かったねと全体的に満足することってありませんか。
あの感じと同じで土地を見た時に、駅からも近いし住環境も良さそうだと感じたフィーリングを大切にしていただくことも土地探し成功の秘訣です。
これは建物を建てる時も同じで、どこの建築会社にしようか検討している時に、なんとなくあの展示場の雰囲気が好き、あのメーカーのインテリアがいい、営業の感じが良くて気が合いそう、といった具体的ではなくとも直感を大切にしてもらうと、満足度の高い家づくりが出来ます!