【注文住宅との違い】住む前から知っておきたい建売住宅の細かいポイント
こんにちは!住プラン不動産の森下です!
今回は建売住宅を購入するにあたり「住んでから知った」と「住む前から知っていた」とでは気持ち的に大きく変わってくるであろうストレスポイントを書いていきたいと思います。
特に否定的な内容を「住んでから知った」ってなんか後悔した気持ちになりませんか。
ハウスメーカーで注文住宅を扱ってきたからこそ紹介できる建売住宅を選ぶ際に注意しておきたい細かいポイントをいくつか紹介します。
間取りや内装、設備だけではなく日々の生活でストレスを感じないようにという細かい注意点となっています。
建売住宅の購入を考えている人は住んでからストレスを感じないよう、
「こんなこともあるんだ」と購入前に注意して検討してみてください。
キッチンの高さ
キッチンの高さってすべて同じだと思っていませんか?
実は注文住宅だと好みの高さに選ぶことが出来ます。
私の妻は全部高さが決まっていると思っていたらしく、高さが調整できると知って驚いていました。
高さ調整は出来るのですが標準的な高さは85㎝になっています。
なぜかというと身長÷2+5㎝が一般的に使いやすい高さということで推奨されているんです。
日本の女性の平均身長がだいたい160㎝ぐらいなので、
160㎝÷2+5㎝=85㎝となるわけです。
実は私は世間一般的な男性よりかは家事はする方だと自負しておりまして(一般的な定義はよく分かりませんが…)
洗い物なんかはけっこう進んでする方なんです!
170㎝ある私の身長に対してわが家のキッチン高さは標準的な85㎝なんですが、
たくさん洗い物があって長時間シンク前に立つと、これがまたけっこう腰にくるんですよね泣
私的にはあともう5㎝でも高かったら使いやすいのですが、そうすると今度は妻が使いにくくなるのでさすがにそれは…て感じです。
特に注意が必要なのは身長差のあるご夫婦で2人ともキッチンに立つことが多い家族です。
注文住宅であればキッチンのショールームで高さをどうするか体験しながら打合せが出来ますが、建売やマンションはだいたい85㎝になっているので購入前にキッチンの見た目だけでなく高さも注意しておくことをおすすめします。
2階床の遮音性能
私が前職で建て替えの相談を受けている時に、当時建売住宅を購入したのですが2階の子どもたちの足音がけっこう響いて気になるとお客さんから聞いたことがあります。
建売だとどうしても出来上がりを見てしまうので床の下地がどうなっていて、遮音性能がどうとかまでは気が付かないですよね。
そんなことが建売住宅だとあるんだね~
でも建売って完成したものを売っているわけだから見学した時に分からなかったのかな?
確かにこう思う方もいるんじゃないかと思います。
でも想像してみて下さい。
案内される時ってスリッパを履いて案内されませんか。
住宅展示場に行っても自動扉がウィーンと開いたら、綺麗に並べられたスリッパがお出迎えしてくれていますよね。
スリッパを履いていると床がどれくらい遮音性能が高いかなんて分からないんです(床暖房でささえ付いているか分からないです…)
ジャンプすれば響き具合は分かるかと思いますが、ましてや間取りや内装に注目しがちになってしまい床の遮音性能まで気が回らないですよね。
ただ、ここではっきりと伝えておきますがすべての建売住宅の遮音性能が低いということではありません。
しっかりと遮音のことも考えてつくっているところもあると思います。
もし建売を検討されるなら2階に上がった時にスリッパを脱いでみて足踏みしたりして床の響き具合を確かめるぐらいはやってみてもいいですね!
お湯になるのが遅い
冬にお風呂に入る時やお湯で食器を洗ったりするとき、水からお湯に変わるのが遅かったりするとすごくストレスに感じませんか。
お湯に変わるあいだ水を流しっぱなしにするのもなんかもったいないですし…
1分ぐらい待たされるなんてこともあるみたいですよ。
実はあの遅さはお湯を使う浴室やキッチンと給湯の設置する位置関係に影響しています。
この給湯器でお湯を作っているわけなのですが、離れた位置にあるとつくったお湯をお風呂やキッチンに配管を通して送るまでに時間がかかるため近い位置にある方がお湯に変わる時間が短くなるわけです。
そこで、今回注意してほしいポイントなんですが、たまに建売住宅でエネファームという給湯器を使ってることがあったりします。
エネファームはガスでお湯を沸かす給湯器なのですが、お湯を作るときに発生する熱で電気もつくるという近年注目されている非常にエコな給湯器です。
4人家族で年間4~5万円分ぐらいは発電する地球にも家計にも優しい給湯器なんです。
建売住宅で電気代まで抑えてくれるスペックの高い設備が入っていると非常に魅力的ですよね。
これがエネファームです。けっこう大きいです…
発電して日々の電気代を抑えてくれるのはいいですが、実は蛇口をひねってからお湯になるのに普通の給湯器に比べると時間がかかります。
建売住宅で2階にLDKがある間取りもあるかと思いますがより注意が必要です。
エネファームは大きい給湯器のためバルコニーやベランダには設置できず(普通の給湯器は設置可能)どうしても1階の空地スペースに設置することになります。
そうすると長い配管が必要になるのでお湯が供給されるのに時間がかかってしまいます。
エネファーム自体が悪いわけではなく、注文住宅で2階にLDKがあって給湯器をエネファームにすることもたくさんありますが、私が特に言いたいのはエネファームの設置場所です。
注文住宅は自由に間取りを作るので給湯器の位置関係なども考えながらつくることが出来ますが、建売住宅は既に出来上がっているので変更することが不可能です。
建売住宅を実際に見学するとどうしても間取りやインテリアに目が行きがちになりますが、気になる方は一度お湯のスピードを確かめるために蛇口をひねってみて下さい。
まだ水やガスが通っていない場合は給湯器の設置位置を担当に確認してみて下さい。
きっと「住んでから知った」と「住む前から知っていた」とでは気持ち的にも大きく違うはずです。
照明の明るさ
これは人によって「明るい」「暗い」の感じ方は違いますが、建売住宅を見に行った時に確実に言えることはシャッタ―を閉める等して夜の照明の感じも確認しておくといいということです。
見学に行く時間帯って午前か午後の5時ぐらいまでが多いですよね。
本格的に暗くなって夜までいることって少なくないですか。
仕事の関係で見学できるのが遅い時間であれば夜の雰囲気も確認できますが(逆に明るい雰囲気の確認が必要になりますね)やはり昼見るのと夜見るのとでは全然違いますよね。
実はこの照明の明るさ問題は注文住宅でも起こる可能性があって、例えばリビングは一般的に「落ち着く空間」として作ることが多いので、あえて照明も明るくなりすぎないようにすることもあります。
ただ、この良かれと思っての提案がかえって「暗い」と捉えられてしまうことがあります。
人それぞれの「明るい」「暗い」の感じ方が違うため、
「イメージしていたのと違った…」という後悔をすることになってしまいます。
暗いんだったら明るい球に変えればいいんじゃないの?
暗ければワット数を上げた明るい球に変えれば済む話なのですが、例えばダウンライトのようなLED照明(今の住宅のほとんどがLEDです)は球だけが変えられるタイプとダウンライトの器具そのものを取り換える必要があるタイプの2タイプあります。
後者の方だと交換時に配線をさわる必要があるので簡単には変えられず、資格が必要な電気屋さんを呼んで変える必要があります。
そうなると費用もかかるし単なる電球交換なのにすごく煩わしいですよね。
住んでから「こんなに暗かったの?」「思っていた感じと違った…」とならないよう事前に電気を付けて夜の感じも確認しておくことをおすすめします。
浴室乾燥暖房機 ガスか電気か
今ではほとんどの住宅に浴室乾燥暖房機(以下浴乾といいます)は付いているかと思いますが、付いていればなにかと便利ですよね。
この「浴乾が付いていますよ」というトークに対して「そうなんだ便利に暮らせそう」で終わっていたりしませんか。
私個人的には「ガス」か「電気」かも購入前にしっかり確認しておくことをおすすめします!
なぜならガスと電気の違いは簡単にまとめると以下の通りだからです
ガス特徴
設置コストと1時間あたりの使用料金は電気に比べて高いがパワフルで速乾性に優れている(1時間あたり60円前後)
電気特徴
設置コストと1時間あたりの使用料金はガスに比べて抑えられるがガス程の威力は期待できない(1時間あたり40円前後)
特徴を見て使用料金が高くなるんだったら電気でいいじゃんと思った方いませんか。
実は1時間あたりの使用料金は抑えられてもガスの方はパワフルなので洗濯物が早く乾くため短い使用時間で済みます。
私はどちらも利用経験がありますが(今はガスです)、家族3人分の洗濯物でガスで2時間ぐらい、電気の時は3~4時間ぐらい稼働させていた気がします。
洗濯物の量によってはトータルで見たときにガスの方が使用時間を短縮できれば使用料金も安く抑えられることも可能です。
「浴乾は付いているけど乾くのが遅い」というようなストレスを感じないためにガス式か電気式かは事前に知っておくことをおすすめします。
まとめ
- キッチンの高さ
- 2階の床の遮音性能
- お湯に変わるスピード
- 照明の明るさ
- 浴室乾燥機 ガスか電気か
今回は建売住宅購入前に知っておきたい細かいポイントについて書きました。
繰り返しになりますが「住んでから知った」と「住む前から知っていた」とでは気持ち的に大きく違うはずです。
住んだ後で「こうだったのか!」とならないように建売住宅を検討している方は是非参考にしてみて下さい。