【30坪2階建て】どれくらいの間取りが取れるの!?
こんにちは!住プラン不動産の森下です。
私は前職で東京でハウスメーカーに10年間勤めていたのですが、土地を探して30坪ぐらいの戸建てを建てたいというお客さんがすごく多かったです。
今回はそんな過去の経験も踏まえて30坪の2階建てを建てるのにどれくらいの土地が必要でどれくらいの間取りが取れるのかを書いていきたいと思います。
そもそも30坪ってどれくらい?
この業界では大きさを表す単位として「坪」という表記が頻繁に使われています。
まずは坪がどれくらいの大きさなのかを見ていきましょう!
1坪の大きさ = 約3.3㎡(細かくは3.30578㎡なのですが分かりやすくするために小数点第2以下は省き「約」で表記させていただきます)
30坪= 1坪 約3.3㎡ × 30坪 = 約99㎡ の大きさになります。
また、1坪は畳2枚分の大きさに値します。
3.3㎡=畳2枚分の大きさ。
そして坪とは別に用いられる「帖」。LDKや寝室などの各部屋の大きさは帖で表記されることがほとんどなのですが、帖は畳1枚分の大きさになります。
ただ、畳は各地で基準とする大きさが異なっているので、これだと何を基準に「何帖」と決めるのが難しいため、公正競争規約施行規則によると不動産取引においては1帖あたりを1.62㎡で表示することが決められています。
どれくらいの土地の大きさが必要?
では30坪の建物を建てるにはどれくらいの土地の大きさが必要になるでしょうか。
実は建てるエリアの建ぺい率、容積率によってどれくらい建てられるかというのが決まってきます。
私が勤務していた東京の住宅街は建ぺい率が40%か50%、容積率が80%か100%が一般的に多かったです。
建ぺい率とはその敷地に対してどれだけの建物面積の割合が建てられるか、容積率とはその敷地に対してどれだけの床面積の合計が建てられるかを決めたものになります。
建ぺい率が40%、容積率が80%のエリアで30坪の2階建てを建てたいとなると、
30坪の床面積 ÷ 容積率80% =37.5坪の土地が必要になります。
建ぺい率が50%、容積率が100%のエリアだと、
30坪の床面積 ÷ 容積率100% =30坪の土地が必要になります。
同じ30坪の家を建てようとしても建てるエリアによって必要な土地の大きさって変わってきます。
特に東京は土地の価格が高いので、大きな土地が必要になればその分だけ金額も大きく変わるので注意して土地を探す必要がありますね!
どれくらいの部屋がとれるの?
30坪の2階建てで一般的に多いのは4人家族で3LDK+αの間取りです。
1階にLDKと水回り、2階に寝室と子供部屋×2の計3部屋に納戸か書斎といった構成で、道路付けや敷地次第では4LDKが取れる可能性もありますよ!
もちろんどの部屋の広さを優先するかで各部屋の大きさは変わってはきますが、30坪で建築する場合の各部屋の広さを記載します。
LDK
1階に配置するとだいたい18帖前後、2階に配置すると20帖前後の広さが多いです。
1階のLDKの方が狭い理由は1階には玄関があるので、その分だけ1階LDKにすると狭くなってしまいがちです。
もちろん取り方によっては1階でも20帖程確保することは可能ですが、東京においては隣地との距離も近く日当たりが確保しにくいため、2階にLDKを配置するケースも多いです!
寝室
寝室は収納を除いて7~9帖前後の広さになることが多いです。
7帖あればシングルベッドを夫婦の分2つ並べて、テレビボードが置けるぐらいは確保できる広さになっています。
そして2帖~4帖ぐらいのウォークインクローゼットが付いていることが多いですね。
こども部屋×2
収納を除いて5帖前後が一般的に多いです。
部屋の形にもよるんですが、シングルベッドと勉強机、本棚が置けるぐらいのスペースになります。
お風呂
一般的によく言われる1坪サイズの大きさが採用されることが多く、有効寸法で1.6m×1.6mサイズの1616、1.6m×1.8mサイズの1618のお風呂があります。
分譲マンションだと1418サイズのお風呂が多いかと思いますが、それよりは大きいサイズのお風呂を入れることができますね。
洗面・脱衣所
最近洗面所と脱衣所を分ける間取りの要望が多い気がするのですが、30坪の2階建てだと分けることが難しいです。出来ないことはないんですが、どうしても他の部屋が狭くなってしまうので、洗面・脱衣所は一緒になっていることが多いです。
だいたい2帖ぐらいの大きさに洗濯機と幅1~1.3mぐらいの洗面カウンターが配置されます。
その他
トイレは各階に1個所ずつ、場合によっては2階に納戸かもう1部屋取れることがあります。
また、最近ではコロナの影響により在宅で仕事をする用に書斎を作る方がすごく増えました。
書斎という形でなくてもLDKの一部にカウンターを付けたり、寝室の見えないところを書斎にしたりして工夫した間取り配置にする方も最近増えてきています!
- 1階 玄関、トイレ、お風呂、洗面脱衣所、LDK(18~20帖)
- 2階 トイレ、主寝室(7~10帖前後)、子供部屋×2(5帖前後)、納戸or書斎
約30坪でこんな間取りが取れます
すみません少し30坪超えてしまっていますが「約30坪」ということで多めに見て下さい…
1階51.96㎡、2階52.99㎡、延べ床面積104.95㎡の約30坪の2階建てです。
30坪で取れる間取りの特徴を書いていきます。
20帖程のLDKが確保できる
間取りの取り方によっては20帖程のLDKを確保することが可能です。
また子供の勉強用にカウンターを付けることも可能です。
最近では自分の部屋で宿題をするというよりも、ダイニングテーブルでお父さんお母さんの目が届くところで宿題をするという世帯がすごく多いです。
ただ、ダイニングテーブルで宿題をするとどうしても散らかってしまうので、LDKのどこかにカウンターを付けて目の届くところで宿題をするような作りが人気になっています。
便利な家事動線
家事動線を良くしたいという方は非常に多いのではないでしょうか。
この間取りの場合キッチンからすぐに洗面所に行き来することが出来るので、すぐに洗濯物を干しに行くことができる便利な動線になっています。
また、キッチンから2階やトイレに行きたい時もわざわざダイニング、リビングを通って遠回りすることなく、洗面所を通って行くことが出来るので便利な動線になっています。
シューズクローク・ウォークインクローゼット
シューズクロークは特に子供がいる世帯、アウトドア好きな世帯には必須かもしれません。
子供用の外で遊ぶおもちゃやスポーツ用具、小さいお子さんがいればベビーカー、キャンプ好きであればアウトドア用品、普段外に出る時に使用するコート掛け、下駄箱に収納しきれない靴など、シューズクロークに収納できるものはたくさんあります。
よくシューズクロークを通り抜けてそのまま廊下に行けるような間取りもありますが、通り抜けにすることによってそこが収納出来なくなるので、収納量を優先させたい方は壁にすることをおすすめします。
ウォークインクローゼットもすごく人気な間取りのうちの一つです。
1帖ぐらいの大きさで形だけ作った使いにくいウォークインクローゼットを見たことがありますが、ウォークインクローゼットは人が中に入って収納や準備が出来ることで意味を成します。
中途半端な大きさのなんちゃってウォークインクローゼットはかえって他の間取りを狭くしてしまうので、それなら壁付けのクローゼットにする方が効率的な間取りになりますよ!
ちょっとした書斎
コロナの影響で在宅で仕事が出来るようになってから、居室ぐらいの大きさまではいらないですがちょっとした書斎がほしいという方が本当に多くなってきています。
さらに書斎として部屋を独立する取り方にするとその分だけ廊下やスペースを取ってしまうので、この間取りのように比較的静かな寝室やウォークインクローゼットの一角を使って書斎にするやり方も効率的に間取りを作ることが出来ます。
随所に便利な収納
収納は多ければいいというわけではなく、何をどこに収納すると生活が便利になるかを考えて間取り配置する必要があります。①~③の収納は何をどこに収納出来るかを考えて配置しています。
- 洗面所収納 タオル、下着、パジャマ、洗剤、外干し用ハンガーなど
- リビング収納 掃除機、文房具類、書類関係など
- 廊下収納 生活用品のストック、新聞紙、非常用品など
扇風機や五月人形といった季節物や布団などの大きな収納物は奥行が必要になりますので、この間取りでいうとウォークインクローゼットに収納する形が好ましいです。
まとめ
今回は30坪の2階建てを建てる時にどれくらいの間取りが取れるかを中心に書きました。
- 30坪の広さは約99㎡
- 30坪の建物を建てるのに建ぺい40%、容積80%だと37.5坪の土地が必要
- 4人家族ぐらいで3LDK+納戸か書斎で検討する方が多い
- 1階にLDK、水回り 2階に寝室、こども部屋×2、納戸or書斎の間取りが多い
- 取り方次第でLDKも20帖ぐらいは可能に
住プラン不動産では前職の経験を活かし、どんな間取りが取れるかも含めて土地探しからお手伝いさせていただいております。
これから土地を探して家を建てたいがどんな間取りが取れるのか心配だ、どんな土地が自分たちに合っているのだろう、と思っていましたら是非お気軽に住プラン不動産までご相談下さい。